2017年 01月 29日
パンの呼吸が聞こえる
パンの呼吸が聞こえると訳されたもので原題は
The BREATH of BREADS
アメリカ ロサンジェルスにある ラ ブレア ベーカリーというパン屋さんのオーナーシェフであり
レストランモ経営する方が 家庭用にレシピを作ったものです。
このお店はとても有名で、かつ 賞もいただいているとか。
私たちが、ロスに滞在していた時には存在していたお店なのに、残念ながら
全く知りませんでした。
インターネット環境まだまだでしたし、当時はそれほどアメリカのパン作りにを評価していませんでした。
この方は、パン作りにほぼ3日かけているし、発酵種を14日ほどかけて起こしていました。
なるほどそれゆえ、美味しさが評価されていたのですね。
なにより、それだけの時間をかけて作るパンを愛しんでいることが感じられました。
ただ、翻訳が気になりました。
こういうう風にパン種を起こして作ることを、「天然酵母のパン」といる日本語に言い換えてしまうこと。
原書は、WEBで探しましたが見つからなかったのですがおそらく、
14日かけて作るパン種は、「a natural sourdough starter」となっていたはずです。
それは、自然発酵された酸っぱい生地
という意味で、酵母という微生物だけではなく、乳酸菌、有機酸、酵素など
複雑で深いものを含んでいる物質です。
翻訳に係る方は、パンの事をよく理解されていないかと思いますが、
このような訳し方を残念に思います。
by heizelpan
| 2017-01-29 10:41
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